当院における治療支援方法について
当院では糖尿病という病気をきちんと理解しながら、個人の問題点を明確にすることが血糖管理の是正につながると考え、初診からの6ヶ月間で計7回の個別教育を受けていただきます。
個別教育では糖尿病という病気はどんなものなのかを中心に、食事を含めた日常生活の注意点等を日本糖尿病療養指導士を中心に看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師と一緒に勉強していきます。
集団教育では個人の知識や問題点に合わせた教育が出来ません。過去の糖尿病治療歴や生活環境などを理解・尊重し、正しい知識の上で問題と向き合い、その改善策を一緒に考えていくことはとても大切なことであると考えます。
当院では開院以来個別教育におけるマニュアルを作成しています。マニュアルに沿ってカリキュラムが進んでいく為、すべての患者さんに対し同様の知識の提供を行なうことが可能となります。また、その中で見つかった問題点に対し長期的にフォロ-していく体制も作られています。
健康手帳・糖尿病療養手帳
慢性疾患で当院に通院される患者さんには、
当院オリジナルの「健康手帳」をお渡ししております。
- 診療案内
- 当院の教育内容の説明
- 薬の説明
- 検査案内(食事時間等)
- 眼底カメラの写真
- 生活習慣病の病気説明…等
空きページは患者さんが自由に使用しています
服用している薬の写真・飲み方や効用・注意点について説明したものをお入れいたします。
こうすることにより、今自分が飲んでいる薬はどんな薬かがすぐに知る事ができ、薬の事も医師と相談 しやすくなります。また、別の病院に受診するときも手帳を見せればすぐに分かってもらえます。
合併症や肝臓・腎臓などの検査結果を記録します。また、眼底写真も貼ります。
健康についての記事や、パンフレットが挟めるようにクリアファイルになっています。
糖尿病・高血圧・高脂血症などの、主な成人病の疾患メモが載っています。
また、同時に「糖尿病療養手帳」もお渡ししております。
糖尿病についての基本的な説明やアドバイスと診察結果の記入欄もありますので 大変役立つ内容の小冊子となっておりますのでご活用ください。
1996年(開院時)
糖尿病教育個人シ-トの作成
1999年
初回個別教育マニュアルの作成
2000年
初回個別教育マニュアル(改訂版)の作成
(一部をpdfにてダウンロードできます)
現在行なわれている初回個別教育マニュアルの一部を公開します。他院にて既に勉強している方は再教育となるため計4回の個別教育となりますが、希望により計7回の個別教育をうけることも可能です。
2010年
2017年
初回個別教育マニュアル改訂(追加プログラムの作成)
(一部をpdfにてダウンロードできます)
当院では作成したマニュアルの効果や問題点を明らかにするため1998年と2000年に初診した患者さんのデ-タを比較検討しました。
初診後2年間のHbA1cの推移 (pdfにてダウンロードできます)
その他に患者さんの病状や受診状態に応じて臨時に個別教育を行うことがあります。
例) HbA1cの上昇と対策、妊娠と出産、インスリン自己注射、腎食について、SMBG、定期通院と服薬、栄養バランスと補足、酒、間食等
当院では、パンフレットや当院で作成した配布物を多く取り揃え、個別教育に役立てています。
糖尿病教室
現在は個人の知識や問題点に合わせた教育を重点的に取り組んでおりまして、定期的な教室は開催しておりません。
必要に応じて勉強会を開催しておりますので、院内のインフォメーションをご確認して下さい。