運動療法
効果的な運動についての提案
糖尿病、高血圧、高脂血症などの治療には、食事療法、薬物療法だけでなく、運動療法も大切な治療手段の1つです。
ここでは、運動の効果や、運動を行う際のアドバイスなどをご紹介します。
運動の効果
- 筋肉における、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促進され血糖が低下します。
- 運動を定期的に続けることで、インスリン抵抗性が改善します。
- 高血圧や脂質異常症の改善に有効です。
- エネルギー消費量が増え、減量効果が期待できます。
また、筋肉量増加により、基礎代謝量が上がり太りにくい身体を作ります。 - 筋肉の老化を抑え、心肺機能や筋力をはじめとした体力の維持、向上につながります。
- 骨粗鬆症の予防にも有効です。
- 爽快感などのポジティブな感情を生み、心身のストレス解消の効果も期待できます。
運動の種類
有酸素運動 運動療法にはウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳のように十分な呼吸を行いながら全身の筋肉を使って一定時間継続して行える有酸素運動が適しています。
有酸素運動 運動療法にはウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳のように十分な呼吸を行いながら全身の筋肉を使って一定時間継続して行える有酸素運動が適しています。
レジスタンス運動
ダンベルやゴムチューブなどの負荷をかけて行うレジスタンス運動は、筋肉量を増加し、筋力を増強する筋力トレーニングとしての効果が期待できます。
ダンベルやゴムチューブなどの負荷をかけて行うレジスタンス運動は、筋肉量を増加し、筋力を増強する筋力トレーニングとしての効果が期待できます。
ただし、レジスタンス運動は血圧の上昇をきたす可能性があるため高血圧の方には特に注意が必要です。
運動の強度
中等度の強さで運動を行いましょう。 中等度とは軽く息が弾み、会話をしながらでも運動が続けられる強さです。 「楽である」~「ややきつい」と感じる程度を目安にしましょう。
運動の時間
頻度 1 回の運動は 30 分以上を目安に、週 3 日以上の運動を定期的に続けましょう。 糖尿病のある人は食後の運動がお勧めです。
~その他注意事項~
・体調の悪い時には無理せず休みましょう。
・水分補給を忘れずに、準備運動、整理運動は必ず行いましょう。
・気候や運動内容に応じた服装や靴で運動を行いましょう。
・その他、合併症などで運動の制限のある方は医師に相談の上、運動を実施しましょう。