川井クリニックの研究活動報告
最新報告
2024年1月20日(土)にパシフィコ横浜で開催された第61回日本糖尿病学会関東甲信越地方会に参加しました。「初診2型糖尿病患者の教育後のテスト結果と臨床経過との関連」を演題として発表し、メディカルスタッフアワードを受賞させていただきました。初めて臨む学会でしたが、他施設での取り組みや最新の知見を学ぶことができ、貴重な経験となりました。今回の研究結果を踏まえながら、今後も日々の療養支援に一層邁進してまいります。
2023年5月11日~13日に鹿児島市で第66回日本糖尿病学会年次学術集会が行われました。当院からは医師2名とメディカルスタッフ4名が下記の発表を行いました。
発表者 |
演題 |
川井紘一 |
当院に15年以上定期通院中および15年以上当院定期通院後に非通院となった2型糖尿病患者の臨床像 |
山﨑勝也 |
外来での2型糖尿病インスリン導入-当院の持効型インスリン製剤別導入状況の比較に基づいて- |
本橋しのぶ |
Clinical Inertia回避を目的とした取り組み1:血糖年間不良患者の臨床像とClinical Inertiaの実態 |
谷口結香 |
当院におけるClinical Inertia回避を目指した取り組み2:専用療養指導プログラムの評価 |
岡田直美 |
グリコヘモグロビン分析装置The Lab 001の有効性に関する検討:HPLC法との比較 |
茂木めぐみ |
当院通院患者のisCGM使用に関する実態調査:スキャン目的と血糖コントロール状況 |
2022年1月22日(土)第59回日本糖尿病学会関東甲信越地方会が開催されました。昨年に引き続きCOVID-19感染予防のためWeb開催となりましたが,沢山の施設から発表が行われ、質疑応答を含め現地開催時と変わらない様子に、糖尿病治療に携わる医療者の熱意を感じました。
当院からは医師3名の他、「当院通院中糖尿病患者における年齢別握力の実態調査 ; 握力低下の有無と臨床像比較」について臨床検査技師本橋が発表を行ってきました。当院では2019年7月より全ての糖尿病患者さんに握力測定を行っていますが、糖尿病患者さんの握力値は年齢に限らず健常者に比べ低下していることが判りました。握力値はフレイル診断基準(男性28kg未満/女性18kg未満)であり、健康寿命を確保するためには筋力低下を予防することが大切です。今後も年1回の握力測定は継続していきますので、皆さんも握力低下の有無を確認してみて下さい。
2021年5月20(木)から5月22日(土)に開催された第 64回日本糖尿病学会年次学術集会はCOVID-19の感染拡大の影響を踏まえ完全Web開催となりました。当院からは川井理事長、山﨑院長、髙橋副院長、管理栄養士中島が発表しました。『85 歳以上 2 型糖尿病患者への簡易栄養状態評価表(MNA)を用いた栄養状態調査:低栄養リスクあり患者の早期発見を目指した因子探索』について管理栄養士中島が報告しました。標準体重であっても低栄養リスクがある患者さんは健康状態良好な患者さんと比べ半年間で体重低下が大きかったことが判りました。私たちは患者さんの体重変化を適切に評価し、健康状態に合わせた適正な食事量を示し、患者さんとその家族と一緒に低栄養予防に取り組んで行きたいと思います。
2021年1月31日(日)第58回日本糖尿病学会関東甲信越地方会がWEB開催されました。当院からは川井理事長、山﨑院長、髙橋副院長、管理栄養士市村、私看護師森岡が学会報告しました。
当院では初めて来院された糖尿病患者さんに教育コースを実施しており、食行動特性のズレやクセを把握するために食行動質問票を記入していただいています。その結果を踏まえて管理栄養士市村が『当院初診2型糖尿病患者における食事指導での食行動質問票の有用性に関する検討』を行い発表しました。類似研究と同様、当院初診2型糖尿病患者さんにおいても、BMIが高くなる程、食行動のズレやクセが大きく、食行動の改善者は非改善者に較べHbA1cが大きく改善していたことが判りました。
看護師森岡は『当院通院2型糖尿病患者における多剤併用の実態』で通院中の2711名を対象に調査した結果を発表しました。6剤以上服用者は917名(33.8%)おり、糖尿病に加え、高血圧症、脂質異常症等の生活習慣病や大血管障害を合併することが多く、糖尿病に関係する併存疾患が増えることで薬剤数が増えていくことがわかりました。
今回の研究より得た結果を踏まえ、患者さん個々に合わせたより良い支援が行えるように今後も精進していきます。
2020年1月18日(土)にパシフィコ横浜で開催された“第57回日本糖尿病学会関東甲信越地方会”に参加しました。当院では75歳以上の糖尿病患者さんに認知機能・生活機能の検査を行い、糖尿病療養支援に役立てています。今回はその結果をまとめて発表しました。そして、当院5回目となる“メディカルスタッフアワード”を受賞させて頂きました。今後もこの研究結果を踏まえて、高齢患者さんへの療養支援に努めて参りたいと思います。これからもご協力のほどどうぞ宜しくお願いいたします。
2019年5月23日(木)から5月25日(土)仙台市にて第62回日本糖尿病学会年次学術集会が開催され、『血糖コントロール慢性的不良2型糖尿病患者の実態調査』について報告をしてきました。他院の学会発表を通じて、糖尿病療養指導で、どのような工夫をしているか学ぶことができました。また、最新の糖尿病検査機器を見る機会もあり、貴重な時間を過ごさせて頂きました。今後の糧として、日々、精進して参りたいと思います。
2019年1月26日(土)にパシフィコ横浜で開催されました第56回日本糖尿病学会関東甲信越地方会に参加しました。当院では来院時に尿検査を行っていますが、尿比重が正常を越えている(1.030)患者さんと尿比重が丁度良い(1.015~1.020)患者さんの水分摂取状況を調査し、脱水状態にならないための生活指導を行った結果を発表してきました。そして、当院4回目の“コメディカルアワード”を受賞させて頂く事ができました。今回の研究結果を踏まえて、患者さんの尿比重や水分摂取状況を確認し、脱水によるイベント発生の予防に繋げていきたいと思います。これからもどうぞ宜しくお願いします。
2018年5月24日(木)から5月26日(土)東京国際フォーラム他にて第61回日本糖尿病学会年次学術集会が開催され、「糖尿病におけるサイエンスとアートの探求」をテーマに、様々な研究発表が行われました。当院からは川井理事長、山崎院長、高橋医師、看護師今水流が発表しました。他施設の医師やコメディカルの発表を聞かせていただき、日々の診療や療養指導の中でも研究的な視点をもち、探求していくことの必要性を学びました。
2017年10月29日(日)第30回いばらき医療福祉研究集会に参加しました。今回は当院に通院中の患者さんにご協力いただいた「歯周病アンケート」「歯周病調査」をもとに、「当院における糖尿病患者の歯周病に関する実態調査」について看護師の今水流が発表しました。その後、歯科医師による「口腔ケアの基本」を聴講する機会もあり、歯磨きの重要性を学ぶことができました。糖尿病では食事療法が大切と言われています。上手に食事を摂るためには、口の中の健康も不可欠であり、今後の療養指導に活かせるよう工夫していきたいと思っています。
2017年1月21日(土)に横浜で開催されました第54回日本糖尿病学会関東甲信越地方会に参加しました。当院では、通常年一回実施している身体計測の際に、インスリン治療中の患者さんを対象に普段注射をしている部位に、インスリンボールと言われるコブや、しこりなどができていないか確認させていただくことに、この一年間取り組んできました。今回はその結果をまとめ、コブやしこりがインスリン注射を始めて間もない場合でもできることや、それらを避けて注射部位を毎回かえて注射することにより血糖コントロールが改善したことを発表しました。川井クリニックは、このたびの発表においても一昨年、昨年に引き続き、3年連続“コメディカルアワード(優秀演題表彰)”受賞の栄誉に輝きました。この栄誉を励みに、これからも日々の診療で患者さんおひとりおひとりに丁寧に関わらせていただき、皆様の療養生活がよりよいものとなるよう一層努めてまいりたいと思います。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
第61回日本糖尿病学会関東甲信越地方会
管理栄養士 小原葵
「初診2型糖尿病患者の教育後のテスト結果と臨床経過との関連」
第56回日本糖尿病学会関東甲信越地方会
管理栄養士 中島弘美
「高尿比重を呈した2型糖尿病患者への
水分摂取状況調査をふまえた生活指導とその効果」
第54回日本糖尿病学会関東甲信越地方会
看護師 田中理恵
「当院におけるインスリンボール発生因子の検討と有所見者への指導効果」
第53回日本糖尿病学会関東甲信越地方会
臨床検査技師 本橋しのぶ
「脂質異常症合併2型糖尿病患者における
遊離脂肪酸(NEFA)の経年変化と測定意義に関する検討」
第52回日本糖尿病学会関東甲信越地方会
看護師 野口真弓
「当院における検査(血糖・HbA1c)を省略したい2型糖尿病患者の実態調査」